有限体とは?
ゆうげんたい
有限体とは、元の個数が有限個である体(加減乗除が定義された代数的構造)のことで、ガロア体とも呼ばれます。
有限体(finite field)とは、元(要素)の個数が有限である体のことです。体とは、加算・減算・乗算・除算(0での除算を除く)の四則演算が定義され、それぞれに単位元や逆元が存在する代数的構造です。有限体はエヴァリスト・ガロアの業績を称えて「ガロア体」とも呼ばれ、GF(q) や F_q と表記されます。
有限体の元の個数(位数)は必ず素数の冪乗 q = p^n(p は素数、n は正の整数)でなければならないことが知られています。特に元の個数が素数 p の場合は、整数を p で割った余りの集合(0から p-1 の整数全体)が自然に有限体 GF(p) をなします。
有限体の重要な応用分野には以下があります。
- 暗号理論(楕円曲線暗号・AESなどの現代暗号)
- 誤り訂正符号(リード・ソロモン符号など)
- 符号理論・情報通信
- 組合せ論・有限幾何学
特に現代のデジタル通信やインターネットセキュリティの根幹をなす技術の多くが有限体の理論に基づいており、純粋数学の概念が実用的な技術に直結している好例といえます。
使い方・例文
「AES暗号のS-BOX演算はGF(2^8)という有限体上で定義されている」のように、暗号・符号理論の文脈で登場します。
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