群論とは?
ぐんろん
群論とは、代数的構造の一つである「群」を研究する数学の分野であり、対称性・変換・構造の普遍的な記述を可能にする抽象代数学の中心的理論です。
群論(Group Theory)は、「群(Group)」と呼ばれる代数的構造を研究する数学の分野です。群とは、ある集合に二項演算が定義され、次の四つの公理(閉性・結合法則・単位元の存在・逆元の存在)を満たすものをいいます。
群論は19世紀にエヴァリスト・ガロアによって方程式の解の対称性を記述するために端緒が開かれ、その後ニールス・ヘンリク・アーベルらによって発展しました。ガロア理論では、5次以上の一般方程式に代数的解法が存在しないことを群の構造によって証明しました。
群の具体例には以下があります。
- 整数の加法群:整数全体と加法の組み合わせ
- 置換群(対称群):有限集合の全単射写像の集合
- 回転群:図形の回転変換の集合
- リー群:連続対称性を扱う群(物理学で重要)
群論は現代数学の多くの分野(位相幾何学・整数論・幾何学など)で基盤的役割を果たすだけでなく、物理学における素粒子の対称性(素粒子標準模型)や結晶構造の分類にも応用されます。「対称性の数学」とも呼ばれ、自然界の構造を記述する強力な言語となっています。
使い方・例文
「雪の結晶の6回対称性は群論を用いて厳密に記述でき、結晶学の分類の基礎となっている」のように数学・物理・化学の教科書や論文で登場します。
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