明烏とは?
あけがらす
「明烏」とは、古典落語の演目のひとつで、堅物の若旦那が吉原に連れ込まれ、翌朝まで抜け出せなくなるという滑稽な人情噺です。
「明烏(あけがらす)」は古典落語の代表的な演目で、真面目一辺倒の若旦那・浦里時次郎が、友人の浜田と源兵衛に騙されて吉原(江戸の遊廓)へ連れて行かれ、翌朝の「明け烏(夜明けの鴉の声)」が鳴くころまで帰れなくなるという滑稽噺です。
噺の構成は大まかに次のように進みます。
- 遊び一切しない品行方正な若旦那を心配した父親が、二人の遊び人に息子の教育を頼む
- 二人は若旦那を騙して「お稲荷様への参拝」と偽り吉原へ連れ込む
- 初めは抵抗していた若旦那が、花魁・浦里に夢中になり自分から離れなくなる
- 翌朝、帰ろうとしない若旦那に二人が困惑するという逆転の結末
元来は三遊亭圓朝などが演じた人情色の強い長編でしたが、現在では三代目三遊亭金馬や五代目古今亭志ん生らの型が定番とされ、笑いを中心に整理されたかたちが一般的です。「初心者の若者がいちばん夢中になる」という逆説的なオチが落語らしい皮肉を効かせており、江戸情緒を感じさせる演目として広く親しまれています。
吉原の風俗や当時の江戸市民の気風を伝える文化的な価値もあり、古典落語入門としても紹介されることが多い作品です。
使い方・例文
「明烏」は江戸の吉原を舞台にした噺であり、落語の登場人物の類型である「真面目な若旦那」と「遊び人」のコンビが生む可笑しみを楽しむ代表的な演目として寄席で演じられます。
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