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新カント派とは?

しんかんとは

19世紀後半から20世紀にかけカント哲学を再評価・発展させたドイツを中心とする哲学運動です。

カント派(Neukantianismus)は、「カントに帰れ」というスローガンのもと、19世紀後半のドイツで興隆した哲学運動です。当時の自然科学の急速な発展を受け、形而上学的思弁ではなく認識論的・方法論的な問いを哲学の中心に据え直そうとする動きとして生まれました。

新カント派は大きく二つの学派に分かれます。

  • マールブルク学派:ヘルマン・コーエン、パウル・ナトルプ、エルンスト・カッシーラーらが中心。数学・自然科学の論理的基礎づけを重視し、認識の純粋な形式的構造を探求しました。
  • 西南ドイツ学派(バーデン学派):ヴィルヘルム・ヴィンデルバント、ハインリヒ・リッケルトらが代表。自然科学と文化科学(歴史・精神科学)の方法論的違いを区別し、価値論を重視しました。

新カント派の問題意識は、知識はどのような条件のもとで成立するのかという「認識の批判」にあります。彼らはカントの批判哲学を継承しながら、それを当時の科学的知識の基礎づけに応用しました。

新カント派の影響は哲学にとどまらず、マックス・ウェーバーの社会科学方法論(価値自由・理念型など)にも色濃く反映されています。20世紀前半にはフッサールの現象学やハイデガーの存在論に批判的に継承されていきました。

使い方・例文

社会学の授業で「自然科学と歴史学は方法が根本的に異なる」という議論が出てくるとき、その背景には新カント派の方法論的区別が影響していることがあります。

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