文語とは?
ぶんご
文語とは、書き言葉として用いられた古い日本語の文体で、平安時代の言葉遣いを基盤とする文章様式のことです。
文語(ぶんご)とは、書き言葉として用いられた古典的な日本語の文体のことです。平安時代(9〜12世紀)に確立した言語形式を規範とし、明治時代まで公的な文章・法律・文学作品の多くがこの文体で書かれていました。口語(現代の話し言葉に近い文体)に対する概念として位置づけられています。
文語の主な特徴には次のようなものがあります。
- 動詞・形容詞の活用形が異なる:「書く」の未然形が「書か」ではなく「書か(書かず)」、形容詞は「き・く・し・けれ」などの活用がある
- 助動詞の種類が多い:「けり(過去・詠嘆)」「なり(断定・伝聞)」「べし(推量・義務)」など
- 係り結び:「ぞ・なむ・や・か」などの係助詞が文末の活用形を変える構文
- 歴史的仮名遣い:「ゐ・ゑ・を」などの仮名を用いた表記
文語は明治時代に「文語体」として官公文書・法律・教科書などに広く使われましたが、明治末期から大正・昭和にかけての言文一致運動により、話し言葉に近い口語体が普及し、文語体は次第に使われなくなっていきました。
現代でも短歌・俳句・漢文訓読・神社仏閣の祝詞(のりと)などに文語表現は生きており、古典文学(源氏物語・枕草子・万葉集など)を読む際には文語の知識が欠かせません。
使い方・例文
「古文の授業で文語の活用を覚えた」「神社の祈祷では今も文語で書かれた祝詞が読み上げられる」のように、古典や伝統的な言語表現の場面で使われます。
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