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散文詩とは?

さんぶんし

散文詩とは、韻や詩行の区切りを持たない散文の形式を取りながら、詩的な音楽性・イメージ・凝縮した表現を持つ文学ジャンルです。

散文詩(さんぶんし、prose poem)とは、詩のように行を分けず段落・文章の形(散文)で書かれながら、詩特有の比喩リズム感・象徴・凝縮された言語表現を持つ文学形式です。詩と散文の境界に位置するジャンルとして、近代文学において重要な地位を占めています。

散文詩の形式的な特徴は以下のとおりです。

  • 行分けをしない:通常の詩のように改行で音の区切りを作らない
  • 短くまとまった単位:短編小説より短く、思索・幻想・情景を凝縮して描く
  • 内的論理:外の出来事ではなく、感覚・夢・内的イメージが展開の中心
  • 音楽性:韻を踏まなくても文章のリズムや音のくり返しが意識される

散文詩を文学的ジャンルとして確立したのはフランスの詩人たちです。シャルル・ボードレールの『パリの憂鬱』(1869年刊行)は散文詩集の先駆として名高く、ランボー・マラルメらがさらに発展させました。日本では明治以降に西欧文学の影響を受けて広まり、北原白秋・宮沢賢治などが詩と散文の融合を試みています。

現代では散文詩と短篇小説・フラッシュフィクションの境界はさらに曖昧になっており、形式の自由さを生かした多様な表現が世界中で生み出されています。詩の抒情性と散文の語りやすさを兼ね備えた形式として、現代の詩人・作家に広く採用されています。

使い方・例文

「ボードレールの散文詩集『パリの憂鬱』は、行分けのない散文でありながら濃密な詩的世界を描き出し、近代詩に大きな影響を与えた」のように文学論で使われます。

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