抗菌薬適正使用とは?
こうきんやくてきせいしよう
抗菌薬適正使用とは、抗菌薬(抗生物質)を必要な場合に適切な種類・量・期間で使用し、耐性菌の発生を防ぐための取り組みです。
抗菌薬適正使用(Antimicrobial Stewardship)とは、感染症の治療に必要な抗菌薬を、適切なタイミング・薬剤の選択・用量・投与期間で使用することにより、治療効果を最大化しつつ耐性菌の発生や副作用を最小化することを目指す概念・活動です。
抗菌薬の不適切使用が引き起こす主な問題は次のとおりです。
- 薬剤耐性菌(AMR)の出現と拡散
- 治療が困難な感染症の増加
- 患者における下痢・腸内細菌叢の乱れなどの副作用
- 医療費の増大
ウイルス性の風邪やインフルエンザには抗菌薬は効果がありませんが、不適切な処方が長年行われてきた歴史があります。日本では2016年に「薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン」が策定され、医療機関・動物医療・農業部門が連携する「ワンヘルス」アプローチのもとで抗菌薬の使用量削減と適正化が進められています。医療機関では抗菌薬適正使用支援チーム(ASチーム)が感染症専門医・薬剤師・臨床検査技師らで構成され、処方の監視と支援を行っています。
使い方・例文
「風邪をひいたから念のため抗生物質をもらった」という行為は抗菌薬の不適切使用の典型例であり、適正使用の観点から見直しが求められています。
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