手漉きとは?
てすき
職人が手作業で一枚一枚紙を漉く伝統的な製紙技法で、和紙をはじめとする高品質な紙の製造に用いられます。
手漉き(てすき)とは、機械を使わず職人が手作業で紙を製造する伝統的な技法です。和紙(日本紙)の製造において特に重要な工程であり、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている「和紙:日本の手漉き和紙技術」の核心をなす技術です。
基本的な工程は、植物繊維(コウゾ・ミツマタ・ガンピなど)を水に溶かした紙料を、細い竹ひごや葦を編んだ簀(す)の上に掬い取り、揺り動かしながら繊維を均一に絡ませて一枚の紙に成形するというものです。この「揺すり」の加減が職人の技として重視されます。乾燥させた後に板から剥がすと一枚の紙が完成します。
手漉き紙は機械漉きと比べていくつかの特性を持ちます。繊維が不規則に絡み合うため、縦横方向の強度差が小さく、薄くても丈夫です。また、吸湿性・耐久性が高く、正倉院文書など千年以上保存された和紙の例が知られています。
現代では文化財修復・版画・書道・高級印刷物など特定の用途において手漉き紙が選ばれ、各地の産地(越前・美濃・西の内など)で伝統が守られています。
使い方・例文
版画作家が作品に手漉きの和紙を選ぶのは、繊維の絡みが均一でインクの浸透具合が美しく、長期間の保存にも耐えるためです。
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