御霊信仰とは?
ごりょうしんこう
御霊信仰とは、非業の死を遂げた人物の怨霊(御霊)が災いをもたらすと考え、これを鎮める日本古来の信仰です。
御霊信仰(ごりょうしんこう)とは、戦乱・処刑・流罪など非業の死を遂げた人物の霊魂(御霊)が、この世に恨みをもって留まり、疫病・天災・政変などの災いを引き起こすと考える日本固有の宗教的観念です。
この信仰が広まった背景には、平安時代の政治的抗争があります。権力闘争に敗れて失脚・死亡した貴族の怨霊が、疫病の流行や天変地異を引き起こしているという考えが宮廷社会で共有されていました。代表的な御霊としては、菅原道真・崇徳天皇・平将門などが挙げられます。
御霊を鎮めるための方法として以下が行われました。
- 御霊会(ごりょうえ)と呼ばれる法会や祭りの実施
- 神社への祭神として祀り、崇敬の対象に転換する
- 勅命による復権・贈位・追号の授与
- 能楽や芸能を奉納して霊を慰める
怨霊が神として祀られる過程を「御霊化」といい、菅原道真は天満宮の祭神として学問の神に、平将門は関東各地で武士の守護神として崇敬されるようになりました。御霊信仰は神道・仏教・陰陽道が複合した信仰体系であり、現代の祭礼文化にも深い影響を残しています。
使い方・例文
京都・祇園祭の起源のひとつは御霊信仰に基づく御霊会であり、疫病退散を祈る祭りとして現代に継承されています。
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