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後期印象派とは?

こうきいんしょうは

後期印象派とは、19世紀末にフランスで起こった美術の潮流で、印象派の表現を受け継ぎながら色彩・形・感情表現を独自に発展させた画家たちの総称です。

後期印象派ポスト印象派とも呼ばれる)は、1880年代から1900年代初頭にかけて、フランス中心展開した絵画の潮流です。印象派が確立した「光と色の瞬間的な印象を捉える」表現方法を出発点としつつ、それぞれの画家が独自の方向性に進化させた多様なスタイルを包括的に指す言葉です。

後期印象派は特定のグループや宣言によって結成された運動ではなく、批評家ロジャー・フライが1910年の展覧会名称として使ったことで定着した概念です。そのため、各画家の作風は大きく異なります。

代表的な画家とその特徴は以下の通りです。

  • ポール・セザンヌ:幾何学的な形態と構造を重視。「近代絵画の父」と称される
  • フィンセント・ファン・ゴッホ:強烈な色彩と渦巻く筆触で感情と精神を表現
  • ポール・ゴーギャン:タヒチなど異文化を題材に、平面的で象徴的な色使いを展開
  • ジョルジュ・スーラ:点描技法(ポアンティリスム)で科学的に色を配置

後期印象派は後続の芸術運動に多大な影響を与えました。セザンヌの構造的分析はキュビスムへ、ゴッホの感情表現はドイツ表現主義へ、ゴーギャンの原始主義はフォービスムへとつながっています。20世紀近代美術の土台を作った重要な時代として、美術史において不可欠な位置を占めています。

使い方・例文

美術館でゴッホの「星月夜」やセザンヌの「リンゴとオレンジ」を見るとき、解説に「後期印象派」と書かれていることが多く、印象派とは異なる個性的な表現を比較しながら鑑賞できます。

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