引当金とは?
ひきあてきん
将来の費用や損失に備えて、当期において費用として計上・積み立てる負債項目であり、会計上の適切な期間損益計算のために設けられます。
引当金とは、将来において発生が見込まれる費用や損失に対して、その原因が当期以前にあると認められる場合に、当期の費用として計上し貸借対照表の負債または評価勘定として計上する会計上の概念です。
引当金が計上される要件として、日本の会計基準では以下の4つが定められています。
- 将来の費用・損失であること
- その発生が当期以前の事象に起因していること
- 発生の可能性が高いこと
- 金額を合理的に見積もれること
引当金の代表的な種類には次のものがあります。
- 賞与引当金:翌期支給予定の賞与を当期に費用計上
- 退職給付引当金:将来の退職金支払に備えた積立
- 貸倒引当金:売掛金の回収不能リスクへの備え
- 製品保証引当金:アフターサービス費用の見積もり計上
引当金は発生主義会計の重要な要素であり、収益と費用を適切な期間に対応させる「費用収益対応の原則」を実現するための仕組みです。実際に費用が発生した期ではなく、その原因が生じた期に費用を計上することで、より実態に即した財務情報の提供が可能になります。
使い方・例文
従業員に夏・冬の賞与を支給する企業では、決算期末に「賞与引当金」を計上します。翌期に実際の賞与を支払う際に引当金を取り崩すことで、賞与コストを適切な期間に配分できます。
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