平行調とは?
へいこうちょう
平行調とは、同じ調号(シャープやフラットの数と位置)を持ちながら、主音が異なる長調と短調のペアのことを指す音楽用語です。
平行調(へいこうちょう、英語:relative key)とは、長調と短調が同じ音を共有しながら、それぞれ異なる音を主音(中心音)とする関係のことです。長調の平行調は短調であり、短調の平行調は長調です。調号の数と種類が完全に同じであることが最大の特徴で、使用する音のセットが同じでも、中心となる音が違うため、全く異なる雰囲気・感情色が生まれます。
長調とその平行短調の関係は次のように対応します。
- ハ長調(C major)↔ イ短調(A minor):調号なし
- ト長調(G major)↔ ホ短調(E minor):シャープ1つ
- ヘ長調(F major)↔ ニ短調(D minor):フラット1つ
長調から平行短調を求めるには、長調の主音から短3度(半音3つ)下の音を主音とします。逆に短調から平行長調を求めるには、短調の主音から短3度上の音が主音です。
平行調は音楽の転調において重要な役割を果たします。同じ調号を持つため転調が自然に行えることから、楽曲の中で長調と平行短調を行き来する技法は古典から現代まで幅広く使われています。また、平行調と区別すべき概念として「同主調(どうしゅちょう、parallel key)」があります。同主調は主音が同じで長調・短調が異なるもの(例:ハ長調とハ短調)で、調号は異なります。
使い方・例文
楽曲解析で「ハ長調からイ短調へ転調した」という記述があったとき、この二調は平行調の関係です。バッハのインベンションや多くのソナタで、長調の楽曲が中間部で平行短調に転調する手法が見られます。
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