実生とは?
みしょう
種子から発芽・成長させた植物のことで、挿し木や取り木などの栄養繁殖と区別される有性繁殖による育成方法です。
実生(みしょう)とは、種子(タネ)を播いて発芽させ、そこから育てた植物のことです。また、その育成方法自体を指す場合もあります。挿し木・取り木・株分けといった「栄養繁殖(クローン繁殖)」とは異なり、受精によって生まれた種子から育つ「有性生殖」による繁殖です。
実生最大の特徴は、遺伝的に多様な個体が生まれることです。親植物と全く同じ遺伝子を持つわけではないため、葉の形・花色・樹形などに個体差が生じます。この多様性がかえって魅力となる場合もあり、盆栽の世界では変わった幹の曲がり方をした実生苗が珍重されることもあります。
実生のメリットとデメリットは次のとおりです。
- メリット:根が深く張り丈夫な個体になりやすい・自根(じね)なので長命になりやすい
- メリット:大量生産が可能で、種さえ入手できれば比較的低コスト
- デメリット:開花・結実・樹形完成までに長い年月がかかる
- デメリット:親と同じ特性の個体が得られるとは限らない
盆栽では「実生物(みしょうもの)」として種から長年かけて育てた盆栽が高く評価されることがあります。果樹や野菜の育種においても、実生からの選抜は品種改良の基本的な手法として重要な位置を占めています。
使い方・例文
松ぼっくりから採取した種を春に播いて実生苗を育て、数十年かけて盆栽に仕立てていく過程で「実生盆栽」という言葉が使われます。
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