取り木とは?
とりき
枝や幹の一部を親株につけたまま発根させてから切り離す植物の繁殖方法で、盆栽素材の作出にも利用されます。
取り木(とりき)とは、植物の枝や幹の一部を親株から切り離さずに発根させ、根が十分に出た後に切り取って新たな株とする繁殖方法です。英語では「Air layering(エアレイヤリング)」とも呼ばれます。
仕組みとしては、枝の一部の樹皮を環状にはぎ取るか傷をつけ、そこに湿らせた水苔(ミズゴケ)を巻き付けてビニールで包みます。傷口が水分と空気に触れることで発根が促進され、数週間〜数か月で根が十分に育ちます。根が確認できたら、巻き付けた部分の下で切り取り、新しい苗として植え替えます。
取り木の主なメリットは以下のとおりです。
- 挿し木より発根しにくい樹種でも比較的成功しやすい
- 親株の樹形や樹勢をある程度引き継いだ個体が得られる
- 太い枝や成熟した部分からでも繁殖できる
- 盆栽において、理想的な根張りの素材を作出できる
盆栽の世界では特に重要な技術で、古木の太枝に取り木を施し、独立した盆栽素材を生み出すために活用されます。また庭木の増殖・品種保存にも広く使われる実用的な繁殖技術です。
使い方・例文
盆栽用のモミジの枝に取り木を施し、数か月後に切り離して独立した株を仕立てる場面や、庭のツバキを増やしたいときに取り木が使われます。
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