字訓とは?
じくん
字訓とは、漢字を日本語の意味(やまとことば)に当てて読む方法、すなわち漢字の訓読みのことです。
字訓(じくん)とは、漢字を日本固有の和語(やまとことば)に対応させて読む読み方のことで、一般に「訓読み(くんよみ)」と呼ばれるものです。漢字の音(中国語発音に由来する字音)に対する概念として用いられます。
字訓の成り立ちは古代日本に遡ります。中国から漢字が伝来した際、日本にはすでに豊かな話しことば(和語)が存在していたため、漢字の意味に対応する和語を「読み」として当てたのが字訓の始まりです。たとえば「山」という漢字は中国語音(字音)では「サン」と読みますが、日本語の「やま」という和語の意味に対応することから「やま」という字訓をもちます。
字訓の特徴は以下のとおりです。
- 漢字一字に複数の訓が存在する場合がある(「生」→いきる・うまれる・なまなど)。
- 熟字訓(当て字訓):複数の漢字の組み合わせに一つの訓を当てるもの(「今日」→きょう、「大人」→おとななど)。
- 国訓:中国での意味とは異なる日本独自の意味で漢字を読む場合(「椿」→つばき)。
字訓は日本語の漢字使用の独自性を示すものであり、語彙教育・古典解釈・漢字学習において重要な概念です。
使い方・例文
「水」という漢字の字訓は「みず」で、字音は「スイ」です。日常的に「水(みず)を飲む」と読む場合は字訓、「水泳(すいえい)」と読む場合は字音が使われています。
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