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大宰相とは?

だいさいしょう

宰相とは、オスマン帝国において皇帝(スルタン)に次ぐ最高の行政・軍事の責任者を指す称号です。

宰相(だいさいしょう)とは、オスマン帝国における最高行政官の称号で、原語ではトルコ語の「ヴェズィリ・アーザム(Vezir-i Azam)」または「サドラザム(Sadrazam)」にあたります。現代的に言えば首相に近い役職ですが、その権限はきわめて広範で、皇帝スルタンの代理として帝国全体の政治・軍事・行政を統括しました。

大宰相の職務と権限は以下のように多岐にわたっていました。

  • 帝国の法令・勅令を執行し、宮廷会議(ディヴァン)を主宰する
  • 遠征時には軍の最高指揮官を兼ねることがある
  • 官僚の任免権を持ち、帝国行政全体を掌握する
  • スルタンの印璽(トゥグラ)に次ぐ大宰相の印を用いて外交文書を発行する

スルタンの信任が大宰相の権力の源泉であったため、その地位は不安定で、解任・処刑されるケースも多くありました。歴史上もっとも著名な大宰相の一人として、17世紀のキョプリュリュ家出身の大宰相たちが挙げられ、衰退しかけた帝国の立て直しに貢献しました。オスマン帝国の解体後は、大宰相の制度も1922年に廃止されました。

使い方・例文

大宰相は歴史・世界史の授業や中東史の文献で登場し、オスマン帝国の統治構造や宮廷政治を論じる際に不可欠な概念として用いられます。

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