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大伴旅人とは?

おおとものたびと

大伴旅人は、奈良時代の貴族・歌人で、『万葉集』に酒を讃える和歌や望郷の歌を多数残したことで知られています。

大伴旅人(おおとものたびと、665年〜731年)は、奈良時代初期の貴族・歌人です。大伴氏は古来より武門の名族であり、旅人はその当主として大納言にまで昇った人物です。万葉歌人としても高く評価され、『万葉集』に130首以上の和歌が収められています。

旅人の歌人としての活動が特に輝いたのは、太宰帥(だざいのそち)として九州の太宰府に赴任していた時期(720年代)です。中央政界を離れた辺境の地での生活は孤独と望郷の念を深め、同時に山上憶良ら優れた文人と交流する場ともなりました。太宰府での文学サロンは万葉文化の地方への広がりを象徴するものでもありました。

旅人の代表作としては、連続して酒を称える「酒を讃むる歌」十三首が有名です。「この世にし楽しくあらば来む世には虫にも鳥にもわれはなりなむ」など、仏教的無常観と現世享楽の精神を融合させた作風は、当時の貴族文化の精華を示しています。また妻の死を悼む挽歌にも優れたものがあります。

旅人の子が万葉集の編者として名高い大伴家持であり、旅人は家持の歌才を育んだ父親でもありました。奈良時代の文学史・政治史を語るうえで欠かせない人物です。

使い方・例文

国語や古典の授業で万葉集を学ぶとき、豪快に酒を称える大伴旅人の歌が取り上げられることがあります。

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