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塩化水素とは?

えんかすいそ

水素塩素が結合した無色の気体で、水に溶かすと塩酸になる強酸性のハロゲン化水素化合物です。

塩化水素(Hydrogen chloride、化学式:HCl)は、水素(H)と塩素(Cl)が共有結合した二原子分子の無色の気体です。常温・常圧では気体として存在し、刺激臭があり人体の粘膜に強い刺激・損傷を与えます。

塩化水素気体を水に溶かし水溶液塩酸(hydrochloric acid)であり、工業・化学・日常のさまざまな場面で広く使われます。水中では完全に解離してH⁺とCl⁻を生じ、強酸としての性質を示します。

工業的な製造方法には主に以下があります。

  • マンハン・ハーヴェー法(合成法):水素と塩素を直接燃焼させて合成する
  • 食塩電解の副産物:苛性ソーダ製造時に塩素と水素が得られ、両者を反応させる
  • 有機塩素化合物の副産物:塩素化反応の過程で生成

主な用途は以下のとおりです。

  • 塩酸として金属の酸洗い(スケール除去)や表面処理
  • 塩化ビニル・塩化ゴムなどの有機塩素化合物の製造
  • pH調整剤・化学合成の原料
  • 医薬品製造(アミノ酸の塩酸塩など)

塩化水素ガスは高毒性であり、大気中で水分と反応して塩酸ミストを生成します。吸入すると気道・肺に重篤な障害を与えるため、労働安全衛生法により作業環境での管理が義務づけられています。

使い方・例文

胃の中では塩酸(塩化水素の水溶液)が分泌されており、食物の消化や殺菌に重要な役割を果たしています。また工場では金属加工の前処理として塩酸による酸洗い工程でよく登場します。

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