塩化アンモニウムとは?
えんかあんもにうむ
アンモニアと塩化水素が結合した無機化合物で、肥料・電池・医薬品など幅広い産業に利用されている白い結晶性の塩です。
塩化アンモニウム(化学式:NH₄Cl)は、アンモニア(NH₃)と塩化水素(HCl)が反応して生じる無機塩の一種です。常温では白色の結晶または粉末として存在し、水によく溶けて弱酸性を示します。古くから「塩安(えんあん)」とも呼ばれ、工業・農業・医療など多方面で使われてきました。
工業的には主にソルベー法(アンモニアソーダ法)の副産物として製造されます。主な用途は以下の通りです。
- 肥料:窒素源として農業用肥料(窒素肥料)に配合され、土壌に窒素を供給します。
- 乾電池:マンガン乾電池の電解質(塩化アンモニウム水溶液)として使われ、電気化学反応を助けます。
- 金属加工・はんだ付け:フラックス(酸化膜除去剤)として金属表面を清浄化するために利用されます。
- 医薬品・食品添加物:去痰薬や北欧の菓子「サルミアッキ」の風味づけにも用いられます。
加熱すると昇華(固体から直接気体へ変化)する特性があり、化学の授業でも昇華の実験例として紹介されることがあります。水溶液は弱酸性を示すため、扱いには適切な安全管理が必要です。
使い方・例文
「化学の実験で塩化アンモニウムを加熱すると白い煙が生じる現象は、固体が気体に直接変わる昇華の代表例として学校でも取り上げられる。」
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