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埋没費用の誤謬とは?

まいぼつひようのごびゅう

埋没費用の誤謬とは、すでに回収できない過去コストを惜しんで合理的でない意思決定を続けてしまう心理的傾向です。

埋没費用の誤謬(サンクコスト誤謬)とは、すでに支払い済みで取り戻せないコスト(埋没費用・サンクコスト)を考慮してしまい、本来は中止すべき行動を続けてしまうという意思決定の誤りです。

経済合理性の観点から見ると、過去のコストは意思決定に無関係です。重要なのは「今後の選択によって得られる利益とかかるコストの比較」のみです。しかし人間は「もったいない」という感覚から過去の投資を埋め合わせようとし、状況が悪化していても撤退できなくなります。

日常の例として次のようなものがあります。

  • おいしくない料理を「お金を払ったから」と無理して食べ続ける
  • 成果が出ていないプロジェクトに「ここまで費やしたから」と追加投資する
  • 楽しめない映画館の映画を「チケット代が惜しい」と最後まで観る
  • 将来性のない株を「買った値段を下回っているから」と持ち続ける

ビジネスや政策の文脈では、失敗したプロジェクトへの追加資金投入(「損失穴埋め」型の意思決定)の原因として問題視されます。これを防ぐには、「今から始めるとして同じ選択をするか?」という視点をもつことが有効です。行動経済学では損失回避バイアスや保有効果と関連する概念として研究されています。

使い方・例文

「映画館に入って30分で『つまらない』と感じても、チケット代が惜しいから最後まで観てしまう」というのが埋没費用の誤謬の身近な例です。

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