サンクコストとは?
さんくこすと
サンクコストとは、すでに支払われて回収できない費用のことで、意思決定に影響を与えるべきでないとされる経済学の概念です。
サンクコスト(Sunk Cost)とは、すでに支出されてしまい、今後の行動にかかわらず回収できない費用のことです。「埋没費用」とも呼ばれます。
経済学の合理的な意思決定理論では、過去に投じた費用は現在の判断に影響を与えるべきではないとされています。なぜなら、その費用はいかなる選択をしても戻らないため、将来の損益だけを比較して判断するのが合理的だからです。
しかし現実には、多くの人がサンクコストに引きずられて非合理な行動をとる傾向があります。これを「サンクコスト効果」や「コンコルドの誤謬」と呼びます。代表的な例として次のようなものがあります。
- 採算が取れないとわかっていても、これまでの開発費用が惜しくてプロジェクトを続行する
- つまらない映画でも映画館の代金がもったいなくて最後まで見てしまう
- 赤字続きのビジネスへ、「ここまで投資したから」という理由で追加出資する
サンクコストの罠に陥らないためには、「これから先の費用と便益だけを比較する」という視点が重要です。個人の生活設計からビジネス戦略まで、意思決定の質を高める基礎概念として広く活用されています。
使い方・例文
映画のチケットを購入したが、体調が悪くなった。「もったいない」と無理に行くのはサンクコストに引きずられた判断であり、健康を優先して休む方が合理的です。
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