地盤増幅とは?
じばんぞうふく
地盤増幅とは、地震波が岩盤から軟らかい地盤に伝わる際に揺れが大きくなる現象のことです。
地盤増幅(site amplification または ground amplification)は、地震の揺れが基盤岩(固い岩盤)から上方の軟弱な地盤(沖積層・埋立地・砂地層など)に伝わる際に、揺れの振幅が増大する現象です。軟弱地盤では岩盤に比べてS波速度が遅いため、エネルギーが圧縮されて振幅が増します。
増幅の程度は地盤の種類・厚さ・構成によって大きく異なります。一般に、沖積平野や河川デルタ・埋立地など軟弱地盤では揺れが数倍から十数倍に増幅されることがあります。この増幅特性は「地盤の固有周期」とも関係しており、その周期に近い建物や構造物が共振を起こして被害が拡大します。
地盤増幅が顕著に現れた歴史的事例には以下があります。
- 1923年関東大震災:東京低地や川崎・横浜の埋立地で被害が集中
- 1985年メキシコシティ地震:湖底堆積物の上に建つ市街地が遠距離でも甚大な被害
- 1995年阪神・淡路大震災:大阪湾岸の埋立地で液状化が多発
地盤増幅率は地震ハザードマップの作成において重要なパラメータで、住宅の耐震設計や都市の防災計画にも活用されます。地盤調査(ボーリング・微動探査など)によって事前に評価することが可能です。
使い方・例文
メキシコシティは震源から数百キロメートル離れていましたが、1985年の地震では旧湖底の軟弱地盤による増幅で高層ビルが多数倒壊しました。日本でも埋立地や旧河道では地盤増幅が大きくなりやすいとして、ハザードマップで注意地帯に指定されています。
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