地温勾配とは?
ちおんこうばい
地温勾配とは、地下へ深くなるにつれて温度が上昇する割合のことで、一般に深さ100メートルごとに約2〜3度上昇します。
地温勾配(geothermal gradient)は、地球内部の温度が深さとともに変化する比率を表す指標で、通常は「深さ1kmあたり何℃上昇するか」で示されます。地球内部は放射性元素の崩壊熱や惑星形成時の残熱によって高温を保っており、その熱が地表に向かって伝わることで地温勾配が生じます。
世界平均の地温勾配はおよそ25〜30℃/kmとされていますが、地域によって大きく異なります。
- 火山地帯・プレート境界:地温勾配が高く、温泉・地熱発電に利用されやすい
- 安定した大陸内部(クラトン):地温勾配が低い傾向がある
- 海嶺(中央海嶺)付近:マグマの上昇で非常に高い地温勾配を示す
地温勾配は地熱エネルギーの利用可能性を評価する重要なパラメータであり、地熱発電所の立地選定に直接影響します。日本は火山大国であるため地温勾配が高い地域が多く、地熱資源の観点から注目されています。また油田・ガス田の探査においても、地温勾配によって炭化水素の生成・保存条件が左右されるため重要な情報です。
使い方・例文
温泉の掘削工事や地熱発電所の適地調査の際に「この地域の地温勾配は高いので、浅い深度でも高温の熱水が得られる」といった形で使われます。
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