国際保健規則とは?
こくさいほけんきそく
国際保健規則とは、感染症などの公衆衛生上のリスクが国境を越えて広がるのを防ぐためにWHOが定めた国際的な法的枠組みです。
国際保健規則(IHR:International Health Regulations)は、世界保健機関(WHO)が定める国際条約で、感染症やその他の公衆衛生上の緊急事態が国境を越えて拡大するのを防ぐことを目的としています。1969年に制定され、2005年に現行版として大幅改定されました。日本を含む多くの国が締約国となっています。
IHRの核心的な仕組みは「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」の宣言制度です。WHOの事務局長がPHEICを宣言すると、加盟国は感染情報の共有や水際対策の強化など一定の義務を負います。2009年の新型インフルエンザや2020年の新型コロナウイルス感染症でもこの制度が発動されました。
IHRが各国に求める主な要素は以下のとおりです。
- 感染症を24〜48時間以内にWHOへ通報する義務
- 監視・検査・対応能力(コア・キャパシティ)の整備
- 空港・港湾・陸上国境での衛生管理措置
- 旅行者や物品の国際移動を不必要に妨げないよう配慮した対応
IHRは感染症の早期探知と迅速な国際連携を促進するための国際的なセーフティネットとして機能しており、グローバル化が進む現代の公衆衛生インフラの根幹をなしています。
使い方・例文
新型コロナウイルス感染症の拡大にあたり、WHOはIHRに基づいてPHEICを宣言し、各国に情報共有と防疫措置の強化を求めました。
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