問答とは?
もんどう
問答とは、問いと答えを繰り返すやりとりの形式のことで、教育・哲学・芸能など幅広い場面で用いられる対話的な手法です。
問答(もんどう)とは、一方が問いを発し、もう一方が答えるという形式を繰り返す対話のことです。単なる質疑応答にとどまらず、思考を深めたり真理を探求したりする知的・精神的な営みを指すことも多いです。
問答の代表的な形式として、仏教の禅問答が広く知られています。禅問答では、師匠が弟子に論理では解けない難問(公案)を与え、弟子が直感的な悟りを得ることを促します。答えが一義的でないため、禅問答は「理解しにくい話し合い」や「かみ合わない対話」の比喩としても日常語に定着しています。
哲学の分野では、古代ギリシャのソクラテスが行った問答法(ソクラテス式問答法)が有名です。相手に次々と問いを投げかけることで矛盾を顕在化させ、真の知識へと近づく方法論として、現代の教育や討論の場でも応用されています。
芸能の世界では、漫才の掛け合いや狂言・落語の対話場面が問答的な構造を持っています。また、裁判での証人尋問や議会での質疑など、公的な場でも問答の形式は広く活用されています。
問答が持つ最大の意義は、一方通行の情報伝達ではなく双方向の思考の深化にあります。問いを重ねることで、話し手も聞き手も自分では気づかなかった理解に到達できる点が、この形式の本質的な価値です。
使い方・例文
授業や研修で講師が受講者に「なぜそう思いますか?」と繰り返し問いかける手法は問答の応用であり、禅宗の道場で師と弟子が公案をめぐって交わす深遠なやりとりも問答と呼ばれます。
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