唐桟縞とは?
とうざんじま
唐桟縞とは、江戸時代にインドから輸入されたサラサ木綿をルーツとする細い縞模様の綿織物で、江戸っ子に愛された粋な縞柄の織物です。
唐桟縞(とうざんじま)は、江戸時代にインドや東南アジアから輸入された桟留縞(さんとめじま)の綿織物が日本で人気を博し、その後国内で模倣・発展した細縞の綿織物です。「唐桟」とも略され、特に江戸を中心に広まった縞柄の代表格として知られています。
唐桟縞の最大の特徴は、細い縞が均一に織り出された端正な意匠にあります。もとになったインドの桟留縞は、赤・紺・白などの色糸で縦縞を構成した薄手で丈夫な木綿布で、江戸の町人・職人・芸人たちの間で「粋(いき)」の代名詞として大流行しました。鑑賞眼の鋭い江戸の人々はごく微妙な縞の幅・配色・密度の違いを楽しみ、着物・羽織・帯地など幅広い用途に使いました。
唐桟縞にみられる主な特徴は以下の通りです。
- 細めで整然とした縦縞が基本の意匠
- 木綿地で肌触りがよく、普段着・仕事着として実用的
- 藍・赤・茶など渋みのある色調が多く、江戸の美意識「粋」に合致
- 国内産地として東京(本唐桟)・新潟・千葉などが知られる
明治以降は洋装化の波で需要が減りましたが、現代でも江戸和裁の職人や着物愛好家に「本唐桟」は高く評価されており、浴衣や作務衣などに使われる素材としても再評価されています。日本の綿織物文化と外来文化の融合を示す代表例として、繊維史においても重要な位置を占めています。
使い方・例文
時代劇で職人や商家の番頭が着ている細縞の着物が唐桟縞であることが多く、「江戸の粋」を表す衣装として登場します。
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