本文へスキップ

品川心中とは?

しながわしんじゅう

品川心中とは、江戸落語の古典演目で、遊女と客が心中を図る悲喜劇を軽妙に描いた噺です。

品川心中は、江戸落語を代表する古典演目のひとつで、上下二席(上・下)に分かれた長編の噺として知られています。舞台は江戸時代の品川宿で、馴染みの客を失った遊女のお染が、間抜けな若者・金蔵を道連れに心中を図るという筋書きです。

噺の前半(上)では、お染が金蔵をうまく言いくるめて品川沖に連れ出し、自分だけ先に飛び込んでしまいます。金蔵はおっかなびっくり海に入るものの、浅瀬で死にきれず、恥をかきながら生き延びます。後半(下)では、生き残った金蔵がお染への復讐を企てるという展開になります。

この演目の魅力は、心中というシリアスな題材を軽快な笑いに転換する落語ならではの技法にあります。お染の計算高さと金蔵の情けなさのコントラストが絶妙で、演者によって様々な解釈が加えられます。特に後半の「下」は演じる噺家が少なく、全編通して演じられる機会は貴重です。古今亭志ん生や立川談志など名人たちが得意とした演目として有名です。

使い方・例文

「今夜は品川心中の上下を通しで聞かせてもらった。お染と金蔵のやり取りが絶妙で、笑いながらも人間の業を感じさせる名演だった」というように、寄席や落語会で演目名として用いられます。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語