反動形成とは?
はんどうけいせい
反動形成とは、受け入れがたい感情や欲求を意識から遠ざけるため、正反対の態度や行動をとる無意識の防衛機制です。
反動形成(reaction formation)は、精神分析学者ジークムント・フロイトが提唱した防衛機制のひとつです。人は自分の内面にある不安や恥ずかしさを感じさせる衝動(例:攻撃性・性的欲求・依存心など)を無意識のうちに抑圧し、それとまったく逆の感情や行動を表に出すことで、自我を守ろうとします。
反動形成の特徴は、表れる感情や行動が過度に強調されがちな点です。単なる「逆の感情」ではなく、しばしば不自然なほど誇張された形で現れます。
代表的な例を挙げます。
- 内心では誰かを嫌悪しているにもかかわらず、過度に親切で優しく接する
- 性的な欲求に強い不安を感じる人が、表向きは極端な禁欲主義者になる
- 弱さや依存への恐れから、必要以上に強がった態度をとる
- 強い競争心を持ちながら、過剰な謙虚さを演じる
反動形成は、「なぜあの人はあんなに極端な言動をするのか」という疑問を解くヒントになることがあります。本人は無意識にこの機制を使っているため、自覚することは難しく、心理療法の中でゆっくりと気づいていくことが多いとされています。現代の心理学においても、自己防衛のメカニズムとして広く参照される概念です。
使い方・例文
職場で内心反りの合わない同僚に対し、罪悪感から過剰にフレンドリーに振る舞ったり、過剰なほど誉めたりする行動が反動形成の典型例です。
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