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印泥とは?

いんでい

印泥とは、篆刻や書画の落款に使う朱色の印肉で、辰砂(朱砂)・ひまし油・艾絨(もぐさ)などを練り合わせた中国・日本の伝統的な素材です。

印泥(いんでい)とは、印鑑・篆刻印を紙や絹などの素材に押す際に使用する朱色の印肉(スタンプ台)のことです。中国で長い歴史を持ち、書画・篆刻の世界では欠かせない道具のひとつとして扱われています。

一般的な印泥の原材料は以下の三つを基本としています。

  • 辰砂(しんしゃ)・朱砂(しゅしゃ):硫化水銀を主成分とする天然の朱色顔料
  • ひまし油(蓖麻子油):粘度と艶を与える植物性油脂
  • 艾絨(がいじゅう):ヨモギの葉を精製したもぐさで、繊維が印泥に腰を与える

これらを長時間練り合わせることで、なめらかで発色の良い印泥ができあがります。品質は顔料の粒度・油の量・練り方によって異なり、高品質な印泥は百年以上経過しても鮮やかな朱色を保つとされています。

中国では「西冷印社(せいれいいんしゃ)」製が特に名高く、日本でも書道・篆刻の愛好家に広く使われています。近年は水性・合成系のものも流通していますが、伝統的な油性印泥は作品の格を高めるものとして珍重されています。

使い方・例文

書道作品や篆刻の落款を押す際に印泥を使い、印面に適量をなじませてから紙に静かに押し当てることで、鮮やかで均一な朱色の印影が紙に残ります。

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