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劇詩とは?

げきし

劇詩とは、詩の形式で書かれた戯曲であり、詩的な言語表現演劇的な対話・物語構造を兼ね備えた文学ジャンルです。

劇詩(げきし、dramatic poem / verse drama)とは、詩的な言語(韻文散文詩)を用いながら、劇(ドラマ)としての対話・葛藤・人物造形を持つ文学作品のジャンルです。純粋な詩でも純粋な戯曲でもなく、双方の特性を融合した形式として位置づけられます。

叙事詩抒情詩と並ぶ詩の三大ジャンルのひとつとして古代ギリシアの詩学(アリストテレス)でも論じられており、ギリシア悲劇・喜劇はその祖型にあたります。代表的な特徴は次のとおりです。

  • 韻文による台詞:登場人物の会話がリズムや韻を持つ詩行で書かれる
  • 劇的構造:対立・クライマックス・解決という演劇的な展開を持つ
  • 上演と朗読の両立:舞台上演を想定して書かれるが、読み物としても鑑賞できる

歴史上の主要な劇詩には、シェイクスピアの戯曲(『ハムレット』など、主にブランク・ヴァース=無韻詩で書かれる)、ゲーテの『ファウスト』、シラーの歴史劇、ブラウニングの劇詩集などがあります。日本ではギリシア悲劇の翻訳・翻案とともに劇詩という概念が導入されました。

20世紀以降は散文による近代劇が主流となり、純粋な劇詩は上演されることが少なくなりましたが、詩的な台詞・モノローグ技法は現代演劇にも受け継がれています。

使い方・例文

「シェイクスピアの諸作品は劇詩の傑作とされており、韻文の美しさと劇的な対話が融合している」のように文学・演劇論で使われます。

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