刺座とは?
しざ
刺座とは、サボテン科植物に特有の綿毛状の器官で、ここから刺・花・子株などが発生するサボテンを他の植物と区別する重要な構造です。
刺座(しざ)は、英語では「アレオーレ(areole)」と呼ばれ、サボテン科植物だけが持つ特有の器官です。茎の表面に点状に配置されたわた毛・スポンジ状の構造で、短縮した枝が変化したものと考えられています。
刺座は、サボテンを他の多肉植物と区別する最大の識別点です。たとえばユーフォルビア(トウダイグサ科)の中にもサボテンに似た柱状植物がありますが、刺座を持たないため容易に区別できます。「サボテンには必ず刺座がある」というのは植物学上の重要な原則です。
刺座から生じるものは多岐にわたります。
- 刺(とげ):中央刺と周辺刺に分かれることが多い
- 花:必ず刺座から開花する
- 子株(オフセット):胴切りや傷による発芽も刺座から
- 根:着生サボテンでは刺座から気根が出ることもある
- 毛:白や茶色の綿毛が出て老齢株の頂部に集まる(頭花座)
刺座の形状・色・配列は種の同定(品種の特定)にも用いられます。丸く白い刺座が規則的に並ぶウチワサボテン、金色の綿毛を持つ翁柱(オキナサボテン)など、刺座の外観は種の個性を表します。
サボテン観察や分類の際には、刺座の有無と配置を最初に確認することが基本とされており、植物形態学においても重要な用語です。
使い方・例文
サボテンを買ったとき、表面に小さなわた毛の点々が規則的に並んでいれば、それが刺座であり、そこから刺や花が出ることを知ると観察がより楽しくなります。
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