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分位点回帰とは?

ぶんいてんかいき

分位点回帰とは、データ平均値ではなく中央値や任意の分位点を予測する統計的手法で、外れ値や偏りのあるデータ分析に特に有効です。

分位点回帰(ぶんいてんかいき、Quantile Regression)は、1978年にロジャー・ケーニカーとギルバート・バセットによって提案された統計回帰分析の手法です。通常の最小二乗回帰(OLS)が応答変数条件付き平均を推定するのに対し、分位点回帰は条件付き中央値(50パーセンタイル)や任意のパーセンタイルを推定します。

分析の基本的な考え方は、予測誤差の非対称な損失関数(チェック関数・ティルト関数)を最小化することで各分位点の回帰直線を求めるというものです。例えば、90パーセンタイル回帰では「実際の値が推定値を上回る誤差」と「下回る誤差」に異なる重みをかけて損失を定義します。

分位点回帰が有効な場面は以下のとおりです。

  • 外れ値が多いデータ:中央値回帰(50分位)は外れ値の影響を受けにくい
  • 分布の形が歪んでいるデータ:所得・医療費・環境データなど右に裾の長い分布
  • 分布の広がり(散らばり)自体を分析したい場合
  • リスク管理・金融工学でのVaR(バリュー・アット・リスク)推定

通常の回帰分析では「平均的な関係」しか捉えられないのに対し、分位点回帰は分布のさまざまな位置での関係を把握できるため、政策評価・医学・気候変動研究など幅広い分野で活用されています。RやPythonなどの統計ソフトウェアでも専用パッケージが提供されており、実務でも利用しやすくなっています。

使い方・例文

「住民の所得分布に偏りがあるデータを分析するため、平均回帰ではなく分位点回帰を用いて中央値と上位10%の傾向をそれぞれ推定した。」

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