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出遣いとは?

でづかい

出遣いとは、文楽人形浄瑠璃)において人形遣いが黒子の布で顔を隠さず、素顔のまま舞台に立つ演出技法です。

出遣い(でづかい)は、文楽人形浄瑠璃)における人形の操作方法の一形式です。通常、文楽の人形遣いは黒い布(黒衣)で顔や体を覆い、観客の視点から「見えない存在」として舞台に立ちますが、出遣いではそれをせず、素顔・正装の状態で人形を遣います。

出遣いが行われる条件や場面には以下のような特徴があります。

  • 重要な場面や格式の高い演目で主遣い(おもづかい)が素顔で登場する
  • 人形遣いの技量と存在が積極的に観客に示される
  • 主遣いは人形の頭(かしら)と右手を担当し、左手遣い・足遣いは黒衣のままのことが多い
  • 人間国宝クラスの遣い手が担当することが多い

出遣いは単なる演出上の選択ではなく、人形遣いがその技芸において最高位に達したことを示す象徴的な意味も持っています。観客は人形と遣い手の一体感を見ることで、文楽の深い技芸を体感できます。

江戸時代に確立したこの形式は、現代でも文楽の公演において重要な演出として受け継がれており、伝統芸能の格式と美学を体現するものとして尊重されています。

使い方・例文

文楽の公演で、ベテランの人形遣いが出遣いの形式で義経千本桜の主要場面を演じるといった形で登場します。

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