出羽国とは?
でわのくに
出羽国とは、現在の山形県と秋田県にあたる旧令制国で、古代東北の重要な行政区画であった地域です。
出羽国(でわのくに)は、日本の令制国のひとつで、東山道に属します。現在の山形県と秋田県の全域にほぼ相当し、日本海側に面した広大な地域を占めていました。
奈良時代初期の708年(和銅元年)頃に越後国から分立して設置されたとされ、東北地方の統治と蝦夷(えみし)支配の前線基地として機能しました。国府は現在の山形県酒田市付近(のちに庄内地方)に置かれたとも、山形市付近に移されたとも伝わります。律令国家は出羽国に出羽柵(のちの秋田城)を設け、陸奥国とともに東北経営の拠点としました。
出羽国は農業・漁業・交易の地として発展し、中世には奥州藤原氏・源氏・羽州探題などの支配を経て、戦国時代には最上氏(山形)・安東氏・大宝寺氏(庄内)などが争いました。江戸時代には庄内藩(酒井氏)・米沢藩(上杉氏)・秋田藩(佐竹氏)など複数の藩に分かれて統治されました。
明治時代の廃藩置県後に出羽国は分割され、1871年に羽前国(うぜんのくに)と羽後国(うごのくに)に改称・再編され、やがて山形県・秋田県となりました。出羽三山(月山・羽黒山・湯殿山)は修験道の聖地として現在も多くの参拝者を集めています。
使い方・例文
江戸時代の紀行文で「出羽路を旅する」という表現が出てきた場合、それは現在の山形県・秋田県を通る旅を意味しています。松尾芭蕉の「奥の細道」でも出羽国内の地が多く登場します。
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