凝集沈殿とは?
ぎょうしゅうちんでん
凝集沈殿は、水中の微細な汚濁物質に薬品を加えてまとめ(凝集)、沈めて除去する水処理の基本技術です。
凝集沈殿(ぎょうしゅうちんでん)は、水道水の浄化や排水処理において広く用いられる物理化学的な処理技術です。水中に浮遊している微細な粒子・コロイド・濁りの原因物質は、そのままでは自然に沈降しにくいため、薬品を加えることで粒子どうしをくっつけて大きな塊(フロック)を形成させ、重力沈降で除去します。
- 凝集剤の添加:硫酸アルミニウム(ミョウバン)やポリ塩化アルミニウム(PAC)などを加え、粒子表面の電荷を中和する
- 急速混和:薬品を原水全体に均一に分散させる
- 緩速混和(フロック形成):ゆっくり攪拌して微小な凝集体を成長させる
- 沈殿:フロックを沈降槽で自然沈降させて分離する
凝集沈殿は上水道の浄水場における主要な処理工程のひとつであり、川や湖から取水した原水の濁りや色度を大幅に低下させます。また、工場排水・農業排水・し尿処理など、さまざまな廃水処理にも応用されています。
処理効率はpH・水温・原水の性質・薬品の種類と添加量などに影響されるため、各施設ではジャーテストと呼ばれる実験で最適条件を確認しながら運用されています。
使い方・例文
水道局の浄水場では、河川から取り込んだ濁った水にPACを添加して凝集沈殿処理を行い、透明な水に近づけてからろ過・消毒の工程へ送る。
この用語をシェア
最終更新: