写植とは?
しゃしょく
写植とは、写真植字の略称で、文字を写真フィルムに感光して印画紙に焼き付け、印刷版下を作る技術です。
写植(しゃしょく)とは「写真植字(しゃしんしょくじ)」の略称で、文字盤上の文字をレンズで拡大・縮小しながら感光紙(フィルム)に露光し、印刷用の文字版下を作成する技術です。1970年代から1990年代にかけて印刷業界の主流となりました。
写植機は、文字が刻まれたガラス製またはフィルム製の「文字盤」を内蔵しており、オペレーターがキーを押すと対応する文字がレンズを通して感光紙に焼き付けられる仕組みです。活版印刷の「植字」と異なり、金属活字を使わないため文字サイズや字体を自由に変更でき、曲線・変形文字なども容易に作れました。
写植の主な特徴として以下が挙げられます。
- 金属活字より軽量・清潔で作業環境が改善された
- 文字の大きさを自由に変えられる(拡縮自在)
- 多様な書体が利用可能
- 完成した版下を台紙に貼り付けて印刷原稿(版下)を作成
1980年代後半からDTP(デスクトップパブリッシング)が普及し始め、パソコン上で組版・版下作成が完結するようになると、写植は急速に衰退しました。現在では一部の専門店でのみ使用されているにとどまります。
使い方・例文
かつての書籍・雑誌制作では、デザイナーが指定した書体・文字サイズを写植オペレーターに指示し、焼き上がった写植紙を台紙に切り貼りして版下を仕上げる作業が行われていました。
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