八代目桂文楽とは?
はちだいめかつらぶんらく
八代目桂文楽とは、明治から昭和にかけて活躍した江戸落語の名人で、精緻な芸と洗練された語り口で「明烏」など多くの演目を磨き上げた噺家です。
八代目桂文楽(1892〜1971年)は、本名・並河益義、江戸落語界を代表する名人のひとりです。「芸の文楽」と称えられ、丁寧に磨き上げられた芸と品のある語り口で、昭和の落語黄金時代を牽引しました。
千葉県出身で、三代目柳家小さんに入門後、紆余曲折を経て桂文楽の名跡を継承しました。得意演目は「明烏」「船徳」「大山詣り」「富久」など多数あり、どの演目も徹底的に稽古を重ね、台詞の一字一句まで磨き込む姿勢で知られました。
文楽の芸の特徴として、以下の点が挙げられます。
- 台詞まわしの精緻さと明瞭な発音
- 登場人物の性格を鮮明に描き分ける表現力
- 無駄を削ぎ落した洗練された構成
- 品格を保ちつつ笑いを生む間の取り方
晩年の1971年、高座で演目の台詞を忘れて口演を中断するという出来事があり、その後まもなく入院し、同年に亡くなりました。この出来事は「文楽の死」として語り継がれ、芸に対する厳しい姿勢の象徴とされています。1965年には重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました。
使い方・例文
「明烏」や「船徳」を聴く際、八代目桂文楽の録音は昭和落語の粋を知るための重要な手がかりとして、今も落語ファンに親しまれています。
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