二次ドミナントとは?
にじどみなんと
二次ドミナントとは、調内のある和音(I以外)を一時的なトニックと見なし、その和音へ解決するために使う「借り物のドミナント」のことです。
二次ドミナント(にじどみなんと、英: secondary dominant)とは、調性音楽における和声技法の一つで、主調以外の和音を一時的なトニック(主和音)と仮定し、その和音へ向かうドミナント(属七)和音を挿入する手法です。「副ドミナント」とも呼ばれます。
通常の調性では、Vコードがトニック(I)へ解決する動きが「ドミナント→トニック」の基本です。二次ドミナントはこの関係を、IIやIIIやVIなど他の和音にも一時的に適用します。たとえばハ長調で二次ドミナントの例を挙げると次のようになります。
- V/II(Dマイナーへの属和音=Aの属七)
- V/IV(Fへの属和音=Cの属七、但し変化音を含む)
- V/V(Gへの属和音=Dの属七):最も一般的
- V/VI(Aマイナーへの属和音=Eの属七)
二次ドミナントを使うことで、完全な転調をせずに一時的な調的色彩の変化を生み出すことができ、楽曲に抑揚や方向感を与えます。ポップス・ジャズ・クラシック問わず広く使われており、「借用和音」の中でも最も頻繁に現れる技法の一つです。
使い方・例文
「C→A7→Dm→G7→C」という進行のA7は二次ドミナント(V/II)で、一時的にDmをトニックに見立てることで滑らかな流れを生み出しています。
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