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予防外交とは?

よぼうがいこう

予防外交とは、紛争や危機が深刻化・武力衝突に発展する前に外交的手段で事前に抑止・解決しようとする国際社会の取り組みです。

予防外交(よぼうがいこう、英:Preventive Diplomacy)とは、国家間または国内の紛争・危機が武力衝突や人道的惨事にまで拡大することを未然に防ぐために行われる外交的・政治的措置の総称です。

この概念国連のブトロス・ブトロス=ガリ事務総長が1992年に発表した報告書「平和のためのアジェンダ」で体系的に整理され、国際社会に広く認知されました。同報告書では予防外交・平和維持・平和構築を三位一体の概念として位置づけています。

予防外交の主な手段には次のものがあります。

  • 早期警戒と情報収集:紛争の兆候を事前に把握する監視・情報体制の整備
  • 信頼醸成措置(CBMs):軍の透明性確保や定期的な対話で相互不信を減らす取り組み
  • 特使・調停の派遣:当事者間の対話を促進する中立的な仲介者の介在
  • 国際的プレゼンス:国連やNGOの要員・監視団を現地に展開して緊張を抑制する
  • 経済支援・制裁:根本的な経済格差や不満の解消、または紛争当事者へのインセンティブ操作

予防外交が機能するには、当事国が対話に応じる意思を持つこと、国際機関が早期に関与できる制度的・財政的資源を有することが前提となります。成功した事例は表に出にくい(紛争が「起きなかった」ため)という特性があり、その効果の評価・普及が難しい点も指摘されています。

使い方・例文

冷戦終結後の東欧やアフリカで、OASEやOSCEが選挙監視団や調停特使を派遣して対立をエスカレートさせずに済んだ事例が予防外交の実践として挙げられます。国連安全保障理事会が緊急声明を出して緊張緩和を呼びかける行動も予防外交の一形態です。

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