乾田直播とは?
かんでんちょくは
乾田直播とは、水を張らずに乾いた田に稲の種をじかにまく栽培方法で、省力化・低コスト化を目的とした農業技術です。
乾田直播(かんでんちょくは)とは、田植えをせずに乾燥した圃場(田)に直接稲の種をまく栽培方式です。従来の水稲栽培では苗床で育苗した後に水田へ移植する「移植栽培」が主流ですが、乾田直播はその育苗・田植え工程を省略することで大幅な省力化とコスト削減を実現します。
一般的な作業手順は以下の通りです。
- 秋の収穫後に圃場を耕起・整地する
- 春に乾いた状態の田へ播種機で種籾(たねもみ)を条まきまたは散まきする
- 発芽・初期生育は畑状態で進め、その後入水して水田管理に移行する
- 除草管理が通常の水稲より難しいため、専用の除草剤体系が重要
乾田直播のメリットは、育苗作業の削減、田植え機不要による機械コストの低減、そして大規模経営への適性が高い点です。一方で、雑草の発生が多く除草管理が難しいこと、初期の出芽・苗立ちが天候に左右されやすいこと、収量が移植栽培より低くなる場合があることが課題とされています。
日本では農業の担い手不足・高齢化への対応として、大規模稲作農家や農業法人を中心に普及が進んでいます。農林水産省も省力低コスト技術として普及を推進しており、専用品種や播種機の開発も続けられています。
使い方・例文
大規模な稲作農家が「今年から田植えをやめて乾田直播に切り替えた」と話す場面や、農業試験場での実証試験の文脈で登場する言葉です。
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