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九体とは?

きゅうたい

九体とは、仏教美術において阿弥陀如来像を9体並べて造立した形式で、九品往生の教えを視覚的に表したものです。

九体(くたい)とは、仏教の阿弥陀信仰に基づき、阿弥陀如来仏像を9体一堂に並べて安置した造像形式のことです。「九体阿弥陀」とも呼ばれます。

その背景には、浄土教の「九品往生(くほんおうじょう)」の思想があります。これは、人が臨終を迎える際に阿弥陀如来が来迎し極楽浄土へ導くが、その来迎の形式が往生者の信仰の深さや行いによって上品上生から下品下生まで9つの段階に分かれるという考え方です。九体の仏像はこの9段階を一度に表現したものです。

日本では平安時代に九体阿弥陀の造立が盛んになりました。代表的な遺例としては、京都府木津川市にある浄瑠璃寺(じょうるりじ)の九体阿弥陀堂が有名で、平安時代後期に造られた9体の阿弥陀如来坐像が現存する唯一の例として国宝に指定されています。

九体という形式は、単なる複数安置ではなく、浄土思想の教義を空間として体験させる宗教的・芸術的な仕掛けであり、日本の仏教美術の中でも独特の位置を占めています。

使い方・例文

「九体」は美術史や仏教建築の文脈で登場し、「浄瑠璃寺の九体阿弥陀堂」のように使われます。

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