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不定時法とは?

ふていじほう

不定時法とは、日の出から日没までの昼と、日没から日の出までの夜をそれぞれ等分して時刻を計る、季節によって1時間の長さが変わる時間制度です。

不定時法(ふていじほう)とは、昼と夜をそれぞれ等分して時刻を定める時間制度であり、季節や昼夜によって1時間(1刻)の長さが変わるのが最大特徴です。これに対して現代の24時間制のように1時間が常に一定の長さである制度を「定時法」と言います。

日本では江戸時代まで不定時法が広く用いられていました。昼(日の出〜日没)と夜(日没〜日の出)をそれぞれ6等分し、それぞれを「一刻(いっこく)」と呼びました。夏は昼が長いので昼の一刻が長く、夜の一刻は短くなります。冬はその逆で昼の一刻が短く、夜の一刻が長くなります。さらに、春分・秋分の日のみ昼と夜の一刻がほぼ等しくなります。

不定時法が用いられた背景には以下のような理由があります。

  • 農業や漁業など自然のサイクルに合わせた生活リズムとの親和性
  • 日の出・日没を基準にすることで農作業の開始・終了時刻が直感的にわかりやすい
  • 機械式時計が普及する以前は太陽や影の長さで時間を測っていたため、不定時法が自然だった

明治時代に西洋の定時法が導入され、日本でも1872年(明治5年)から定時法に移行しました。今日では不定時法は歴史・文化の文脈で言及されるのみですが、江戸時代の文学や時代劇を理解するうえで欠かせない知識です。

使い方・例文

「江戸時代の小説に登場する『丑の刻』は不定時法に基づく時刻表現で、現代の深夜2時頃に相当します」のように、歴史や古典文学の解説で登場します。

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