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上方語とは?

かみがたご

上方語とは、江戸時代以前から近代にかけて京都・大阪(上方)を中心に用いられた日本語の語彙・表現の総称です。

上方語(かみがたご)とは、かつて日本文化・経済の中心地であった京都・大阪、すなわち「上方(かみがた)」で使われてきた言葉や表現の総称です。江戸時代には上方が文化の発信地であり、上方語は全国的な影響力を持つ権威ある言語として機能していました。

上方語の特徴として、現代語とは異なる語彙・語法が数多く含まれます。たとえば、現代標準語で「ありがとう」に相当する「おおきに」、「どうですか」を意味する「おいでやす」「おこしやす」などは上方語に由来します。動詞の否定形にも「〜せぬ」「〜ません」ではなく「〜しまへん」「〜へん」という形が用いられるなど、文法的にも独自の展開を遂げました。

歴史的には、平安時代の宮廷語を基盤とし、中世を経て商人文化と融合しながら独自の語彙を発達させました。近世には浄瑠璃・歌舞伎・浮世草子などの文学・芸能を通じて全国に広まり、江戸語(東京語)と並ぶ二大口語の一方を形成しました。

明治以降、東京を中心とする「標準語」政策が進むにつれて上方語の影響力は相対的に低下しましたが、現代の関西弁にはその流れが色濃く残っています。言語学・方言学においては、日本語史を考えるうえで欠かせない研究対象となっています。

使い方・例文

「おおきに・おこしやす・〜どす」などは上方語の代表的な語彙であり、古典文学や時代劇の台詞を解説する際に登場します。

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