ヴァスバンドゥとは?
う゛ぁすばんどぅ
ヴァスバンドゥは4〜5世紀頃のインドの仏教哲学者で、倶舎論の著者として知られ、小乗・大乗の両仏教に多大な影響を与えました。
ヴァスバンドゥ(Vasubandhu、世親、320年頃〜400年頃)は、古代インドのガンダーラ(現在のパキスタン北西部)出身の仏教哲学者・論師である。兄のアサンガ(無著)とともに唯識学派(ヨーガーチャーラ)を体系化した人物として、仏教思想史上きわめて重要な位置を占める。
初めは説一切有部(上座部系の部派仏教)で修行し、その教義を精緻に整理した主著『倶舎論(アビダルマコーシャ)』を著した。この書は仏教哲学の百科全書的な内容を持ち、インドのみならず中国・チベット・日本の仏教にも深く影響した。
その後、兄アサンガの影響を受けて大乗仏教に転じたとされ、唯識哲学を展開した。唯識とは「すべての存在は識(意識)のあらわれにすぎない」とする思想であり、現代の心の哲学とも重なる深い洞察を含む。
ヴァスバンドゥの思想的貢献は多岐にわたる。
- 阿毘達磨(アビダルマ)哲学の集大成(倶舎論)
- 唯識三十頌・唯識二十論など唯識文献の著述
- 大乗仏教論理学の基礎形成
- 中国・日本における法相宗の思想的源流
日本では「世親菩薩」とも呼ばれ、浄土真宗では親鸞が七高僧の一人として尊崇した。
使い方・例文
仏教哲学や唯識思想を学ぶ授業・書籍で、また日本の法相宗や浄土真宗の教義の源流を解説するときにヴァスバンドゥの名が挙がります。
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