ワヤン・クリとは?
わやんくり
ワヤン・クリとは、インドネシアのジャワ・バリ島に伝わる伝統的な影絵人形芝居で、牛の皮で作られた精緻な人形を使います。
ワヤン・クリ(Wayang Kulit)は、インドネシアのジャワ島やバリ島を中心に伝わる伝統的な影絵芝居です。「ワヤン」はジャワ語で「影」または「人形劇」を意味し、「クリ」は「皮」を指します。その名のとおり、水牛の皮を乾燥・加工して作られた精緻な人形が舞台の主役です。
公演はダラン(dalang)と呼ばれる人形遣いが1人で全ての人形を操りながら、物語のナレーションやセリフをすべて語り分けます。白い布(スクリーン)の後ろにランプ(伝統的にはオイルランプ)を設置し、人形の影を布に映し出して観客に見せます。演奏はガムラン(打楽器中心のアンサンブル)が伴奏します。
上演される物語は主に以下のものです。
- ヒンドゥー叙事詩「マハーバーラタ」
- 同じくヒンドゥー叙事詩「ラーマーヤナ」
- ジャワ独自の創作物語(パルワ)
一晩の公演は日没から夜明けまで続くことが多く、宗教的儀礼や祭礼、人生の節目の祝典など社会的・精神的な場で演じられます。2003年にユネスコの「人類の無形文化遺産の傑作」(現・無形文化遺産)に登録されており、インドネシアの文化的アイデンティティの中心的存在です。
使い方・例文
インドネシアの祭礼や博物館の展示で、複雑な透かし彫りが施された色鮮やかなワヤン・クリの人形が紹介され、その精巧な造形が工芸品としても高く評価されます。
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