ロールバック政策とは?
ろーるばっくせいさく
ロールバック政策とは、冷戦初期にアメリカが既存の共産主義体制を封じ込めるだけでなく、積極的に後退・撤退させることを目指した外交戦略です。
ロールバック政策(Rollback Policy)とは、冷戦期にアメリカで提唱された対ソ連・対共産主義の強硬的な外交・安全保障戦略で、共産主義勢力を現状の勢力圏に「封じ込める」だけでなく、既存の共産主義政権を崩壊・後退させることを目標とするものです。
1940年代末にジョージ・ケナンが提唱した「封じ込め政策(Containment Policy)」は、ソ連の拡張を防ぐことを主眼としていましたが、ロールバック論者はこれを「受動的・消極的」と批判しました。1952年の大統領選でドワイト・アイゼンハワーを支持した共和党のジョン・フォスター・ダレス国務長官(就任後)がその代表的な主唱者として知られています。
ロールバック政策の具体的な手段として想定されていたものには以下があります。
- ラジオ放送や宣伝活動による「鉄のカーテン」内部への情報浸透
- 反共レジスタンス勢力への支援
- 外交圧力と経済制裁の強化
しかし1956年のハンガリー動乱の際、西側がソ連の武力介入に対して実質的に傍観したことで、ロールバック政策は掛け声倒れに終わったと評価されています。核戦争のリスクから積極介入は現実には難しく、結果として封じ込め政策が冷戦期の基本路線となりました。
使い方・例文
「ロールバック政策は冷戦期の強硬派が主張した対共産主義戦略だが、現実の核抑止の中では実行困難だった」のように使われます。
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