ロゴスキーコイルとは?
ろごすきーこいる
ロゴスキーコイルは、変流器を使わずに大電流や高周波電流を非接触で計測できる電流センサーで、電力・電気計測の分野で広く使われています。
ロゴスキーコイル(Rogowski coil)は、導体に流れる電流を非接触で計測するための電磁誘導センサーです。20世紀初頭にウォルター・ロゴスキーが考案したことからこの名がつきました。
ロゴスキーコイルの動作原理は電磁誘導の法則(ファラデーの法則)に基づいています。一様なピッチで均一に巻かれた空芯コイルをトロイダル(ドーナツ形)状にし、測定したい電流が流れる導体の周囲に巻きつけます。導体に交流電流(またはパルス電流)が流れると、その周囲に変化する磁場が生じ、コイルに起電力(電圧)が誘起されます。この誘起電圧は電流の変化率(di/dt)に比例するため、積分回路を組み合わせることで電流波形を再現します。
ロゴスキーコイルの主な特徴と利点は以下の通りです。
- 非接触計測:回路に手を加えることなく測定でき、安全性が高い
- 大電流対応:従来の変流器では難しい数十〜数百kAの大電流も計測可能
- 高帯域幅:鉄心を持たないため磁気飽和がなく、高周波・パルス電流の計測に優れる
- 柔軟な形状:フレキシブルタイプはどんな形状の導体にも巻きつけられる
電力系統の保護・監視、電力変換装置の制御、プラズマ研究、半導体製造装置など、幅広い分野で活用されています。
使い方・例文
電気工学・電力計測の現場で「大電流を非接触で測りたい」という場面に登場します。インバータやパワーエレクトロニクス機器の電流波形測定や、電力系統の事故電流計測などで使用されます。
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