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レベックとは?

れべっく

中世イスラム世界で生まれ、ヨーロッパにも伝わった3弦の擦弦楽器で、バイオリンの祖先の一つとされます。

ベック(rebec)とは、中世から近世にかけイスラム圏やヨーロッパで広く演奏された弓奏弦楽器(擦弦楽器)です。アラビア語の「ラバーブ(rabāb)」を起源とし、ムーア人の侵攻とともにイベリア半島経由でヨーロッパに伝わったとされています。

楽器の形状は洋ナシ形や細長い瓢箪形をしており、胴と棹(ネック)が一体となって彫り出されているのが特徴です。弦は一般に2〜3本で、馬の毛を張った弓で擦って音を出します。現代のバイオリン族とは異なり、顎ではなく胸や肩の前に楽器を当てて演奏するスタイルも見られました。

レベックは中世ヨーロッパにおいて吟遊詩人(トルバドゥールやミンネジンガー)の伴奏楽器として重宝され、宮廷音楽から街頭芸能まで幅広い場で活躍しました。その後、フィドルやビオラ・ダ・ガンバなどの楽器が台頭するにつれて次第に姿を消していきましたが、現代では古楽の演奏家が復元楽器として用いるほか、民族音楽の文脈でも根強く受け継がれています。

バイオリンの成立過程に影響を与えた楽器として音楽史上重要な位置を占め、擦弦楽器の発展を語る上で欠かせない存在です。

使い方・例文

古楽アンサンブルの演奏会や中世音楽をテーマにしたゲーム・映画などで、中世ヨーロッパ風の弦楽器としてレベックが登場することがあります。

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