ルネ・トムとは?
るねとむ
ルネ・トムはフランスの数学者で、トポロジーの研究でフィールズ賞を受賞し、カタストロフ理論を創始したことで知られています。
ルネ・フレデリック・トム(1923〜2002年)はフランスの数学者で、コブルダン理論やカタストロフ理論の創始者として20世紀数学史に名を刻みました。エコール・ノルマル・シュペリウールで学んだのち、ストラスブール大学などで研究・教育に従事しました。
1958年にフィールズ賞を受賞したのは、コブルダン理論における業績によるものです。コブルダン理論とはトポロジーの一分野で、多様体の境界に関する同値関係を研究するものであり、代数的トポロジーに大きな進展をもたらしました。
さらにトムは1960年代後半からカタストロフ理論を提唱しました。これは、連続的なパラメータの変化が系の状態に突然の不連続な変化(カタストロフ)をもたらす現象を、微分幾何学・特異点論の言葉で記述しようとした理論です。
- 折り畳み・カスプなど7種類の「エレメンタリー・カタストロフ」の分類
- 生物学・物理学・社会科学などへの応用が試みられた
- 1970〜80年代に科学界で広く議論された
カタストロフ理論は一時期の過熱した流行の後、適用の限界も指摘されましたが、数学的な特異点論の発展に貢献したことは確かです。トムの業績は純粋数学と応用数学の橋渡しを試みた先駆的な試みとして評価されています。
使い方・例文
カタストロフ理論は、橋の崩壊や人間の行動の急激な変化など、連続した入力から不連続な出力が生じる現象を説明するモデルとして、工学や社会科学の議論で引用されることがあります。
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