ヨシフ・スターリンとは?
よしふすたーりん
ヨシフ・スターリンはソビエト連邦の独裁的最高指導者で、ソ連を急速に工業化・軍事大国化させる一方、大粛清や強制収容所で数百万人の命を奪った20世紀最大の独裁者のひとりです。
ヨシフ・スターリンは1878年(一説に1879年)にジョージア(グルジア)のゴリで生まれ、本名をヨシフ・ジュガシヴィリといいます。「スターリン」は「鋼鉄の人」を意味するペンネームです。若くしてロシア社会民主労働党(ボリシェヴィキ)に加わり、銀行強盗など非合法活動で革命運動を支援しながら頭角を現しました。
1917年のロシア革命後、党の要職を歴任し、レーニン死後(1924年)の権力闘争を制してソ連最高権力者の座を確立しました。1920年代末から推進した「農業集団化」と「第一次五か年計画」は、ソ連を農業国から重工業国へと急速に転換させましたが、強制的な農業集団化はウクライナなどで数百万人規模の飢饉(ホロドモール)を引き起こしました。
1936〜1938年の「大粛清(大テロル)」では、党・軍・社会の広範な層を「反革命分子」として処刑・収容し、その犠牲者は数十万人から百万人以上にのぼるとされています。強制労働収容所「グラグ」には最大で数百万人が送り込まれました。
第二次世界大戦ではナチス・ドイツの侵攻を耐え抜き、最終的に勝利を収めてソ連の国際的地位を飛躍的に高めました。1953年の死後、フルシチョフによる「スターリン批判」が行われ、独裁の実態が部分的に明かされました。
使い方・例文
「スターリン体制下では粛清を恐れて誰も正直な意見を言えなかった」のように、恐怖政治と独裁の代名詞として用いられます。
この用語をシェア
最終更新: